リモートワーク環境で社員のエンゲージメントが高まる効果的な3ステップ

CHRO

コロナウィルスの影響で、多くの企業がリモートワークに切り替わっている。

会社のコミュニケーションの仕組みが、対面を前提にしていたところも多く、会社と社員とのコミニケーションや仕事の進捗管理、モチベーションの管理など事前の準備なく急に対応が変わったために、社員のエンゲージメントが下がっているのではないかと心配する経営者の声をよく聞く。

リモートワーク環境で社員のエンゲージメントが高まる3つのステップを紹介する。

そもそもエンゲージメントとは何か?

この数年で人の価値観が多様化し、なぜその会社で働くのかという「働く意義」が大きく変わってきている。

  • 自分が成長するために働く
  • この人たちと一緒に働くのが楽しいから働く
  • 会社のビジョンや理念に共感するから働く
  • 仕事内容がやってみたいことだった
  • 自分の生活のために働く
  • 世の中に何かしら貢献したいと思うから働く
  • 今まで世の中になかったものを生み出したい
  • 人のことを応援したいから働く

など、まさに人がなぜその会社で働くのかの意義はたくさんある。

エンゲージメントとは社員が会社に対して「愛着」や「思い入れ」を持つなど社員と会社との絆の意味である。

なぜエンゲージメントが大切なのか?

社員のエンゲージメントが高まることで得られるメリットは主に3つある。

社員のエンゲージメントが高まる3つのメリット

①その会社にいる意義やストーリーが一人一人にある状態になるため、特に優秀な人材の流出が防げる。

②会社が一人一人の可能性を最大に評価しているという実感を持ってもらえるので、未来の「ありたい姿」の実現のために動ける。

③企業のビジョンに共感した上で一人一人が動けるようになるため、高品質のサービス提供が可能になり、顧客満足度を向上させることができる。

これら3つの状態が実現できたその結果として、組織の収益性や全体の生産性を押し上げることができ、企業の業績アップにつながる。

経営者にとって社員のエンゲージメントが高まる事はそのまま業績の向上につながるため、経営の意思決定が求められる領域でもある。

しかし、今までの仕組みは対面でのコミュニケーションを前提としていたため、直近のリモートワークを前提とした場合だと、社員のエンゲージメントを向上させる事が難しくなってきている。


(出典:DIME

ステップ1:3つの不安とデメリットを認識する

リモートワーク環境でエンゲージメントを低下させる主な要因は3つある。

  • 同僚との接点が少ない雑談をする機会がない

  • 自分自身の今後のキャリアの展望が見えなくなる

  • 上司が自分の成果に気づかない、評価してくれないと感じる

働く環境がリモートワークに変わると最初は通勤の必要もないため、とても効率的に時間を使えているような感覚を持つ。

しかし、それも数日経つと状況が変わる。実は出社をして対面で働いてる時に、本人が想像する以上に、周りにいる同僚と対話、雑談をしていることが多い。

実はそれが自分の息抜きになっていたり、ふとした話から今後のキャリアの展望や自分がやっていることの成果を上司が気づくきっかけにしている。

これらがリモートワークに変わると「様子が見えない」状態になる。分からないから話し掛けられない。

リモートワークの環境の中で社員のエンゲージメントが高まる状態になるための最初のステップは、3つの不安やデメリットがあるということを認識すること。

ステップ2:気軽に雑談ができる環境と時間を作る

働き方がリモートワークに変わることで感じる3つの不安やデメリットを解消するための仕組みを考えていきたい。

リモートワークで最もメンバーが意識して見るようになるのはお互いのカレンダーに入っている予定だ。カレンダーに入ってる予定を見て、その人の今の状況を伺い知ろうとする。

つまり「察しよう」とする状況が生まれるということだ。そしてお互いに察する状況になったときに、人は遠慮するようになり、問題の本質から目を背けがちになる。

例えばチームメンバー同士の雑談が生まれやすい場を作ったらどうだろうか。

例えば一日の中で時間を決めて、ズーム等のオンラインでコミュニケーションが取れるツールに全員が集合する。

そのまま仕事をしてもいいし、お菓子を食べながら雑談をしても良いというぐらいのゆるい形にする。

ほんの少し顔を見る時間を作るだけでも気分転換になるし、お互いの様子を察することなく気軽に声をかけられるようにもなる。すなわちオフィスに出社している時と同じような空間をオンライン上に作ることができる。

ステップ3:フィードバック・フィードフォワードを文化にする

リモートワークの環境でも気軽にコミュニケーションできる仕組みを作ったら、それを文化のレベルまで昇華させたい。

人は自分がやっていることを他の人が見てくれて、声をかけてくれる事は嬉しく感じるもの。

自分やったことに対して周りからフィードバックやフィードフォワードがあると、仲間への信頼度が高まっていくし、自分も周りの人に意見を返そうという気持ちになる。

そこでよく行われるのが1on1ですが、話を聞く上司がトレーニングを受けたり、本質的な意味を捉えていない場合、「業務進捗会議」になってしまうケースが多い。

1on1の主役はあくまで話し手であるメンバー。彼らの価値観、心境や感情に寄り添うことが一番大事。業務の話だけしていても、それは見出すことは難しい。

私がお勧めしているのは、週一回15分の「業務進捗会議」と、隔週一回30分〜60分の「1on1」。

目的をハッキリ分けて、15分の会議では業務の進捗状況と止まっている部分の解消のみにフォーカスして話をする。

1on1では、未来の「ありたい姿」や価値観、キャリアなどをテーマに語り合う。

コミュニケーションでは対面でもリモートワークでも大事なことは変わりませんが、リモートの方が顔が見えない分、日頃以上に意識して対話しないと、関係性がすぐに崩壊してしまうかもしれません。

出社とリモートワークの絶妙なバランス

アメリカのギャラップ社が、リモートワークの頻度と会社へのエンゲージメントの度合いを調査したところ、週に3、4日のリモートワークをする社員が最もエンゲージメントが高く、毎日リモートワーク、または毎日オフィスに出社する社員はエンゲージメントを低下させることが調査結果で出ていた。

コロナの影響の中ではこのバランスは取るのは難しいと思いますが、ある程度落ち着いた段階で元に戻すというよりは、この絶妙なバランスを意識して働き方を組み替えるようにしてもいいかもしれません。

リモートワークの考え方をより知れる書籍

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