CHRO(最高人事責任者)の橋本(@yuzo0201)です。
組織の中でマネジメントポジションについた頃からずっと悩んでいたことがありました。
勇気を出してその悩みを周りの仲間に伝えたところ、実は同じような悩みを持っていることが分かりました。
私の言葉は伝わっているのだろうか
いろんな人と話をして悩みを持っていることに気づく。
それは、
「言っても行動が変わらないんですよねぇ」
というもの。
部下に変わって欲しい、動いて欲しいと思って、真剣に考えて言葉を伝える。
でも、変わらない、動かない。
また別の機会に言う。変化なし。
今度は怒って言ってみる。
相手は聞いたような反応をする。
一瞬は変わる。動く。
でもすぐに元に戻る。
マネジメント職の人は自分の指導力に疑問を持ち始める。
人が変わる時、動く時に何が起きているのか
これは持論ですが、「マネジメント力に問題がある」わけではないと思うのです。
人がなぜ変われないか、動かないか。
他の誰かの感情に立って考えてみようとするので、分からづらくなるのです。
自分のことで考えてみたらどうでしょう?今まで、誰かに「これをした方がいいよ」と言われて変われたこと、動けたことってありますか?
いくつかはあるかもしれません。でも、ほとんどの場合が、何も変化が起きなかったのではないでしょうか。
自分でもできないのです。他人はそう簡単には変われないし、動けないことをまず理解しましょう。
フォーカスすべきは、誰かの話で「変われた時」「動けた時」に何をされたのか、ということです。
行動変化が起きるぐらいの衝撃のある話だったでしょうから、まずは強い「共感」を感じたことでしょう。
「これは私の話だ!」というあの感覚です。
次に「よし、やってみよう」という勇気をもらえたのではないでしょうか。
勇気をもらえたから、変わることができた、動くことができたわけです。
では、なぜ「私の話」と思ったのか、「勇気」をもらえて、これならできる、やってみようと思ったのでしょうか。
6歳の時のエピソードを共有しよう
そこにはおそらくですが、「空間に入ってもらった」という体験があったのだと思います。
人は自分事に思う時、勇気をもらえた時には、共感の感情が存在しています。共感は「空間に入ってもらう」ことで生まれます。
自分の空間に入ってもらうと、まるで自分の人生そのものを理解してもらい、一緒に旅をしているような感覚になります。そういう人には心を開くし、言葉が本当の意味で伝わり、行動変化が起きるようになります。
相手に行動変化を起こしてもらいたいと思うなら、相手の「空間に入る」ことが必要になります。
「空間に入る」にはどうしたらいいか。一番簡単な方法は、自分と相手の人生を共有する事です。
今現在を起点として、これまでの人生のどの場面で何が起き、どんな感情を持ったのかを、一つずつ話を聞きながら共有します。できれば物心のつく頃、6歳ぐらいまで遡ってエピソードを共有しましょう。
相手の空間に入るコツを掴めれば、言葉で人を変えること、動かすことのハードルは一気に下がるはずです。ぜひ挑戦してみてください。
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